2012年 08月 07日
課題図書 2 |
成田に到着したその翌日には、谷川宗匠の御宅に伺った。谷川さんとは五月にミュンヘンでお会いしたばかりだが、ご自宅にお邪魔するのはほぼ一年ぶりだ。今回の訪問主目的は朗読ビデオ撮影。9月に公開するPIW-Japan 谷川俊太郎特集 vol 2にアップする予定なのである。
本来なら出演料をお支払いすべきところだが、心優しき宗匠は逆にお土産を用意して待っていて下さった。その一つは「ポエメール」。毎月谷川さんが詩を書き下ろし、手紙を添えて封筒に入れ、読者の家まで郵送するという詩の宅配サービスである。
6月から配達を開始して12月まで続ける予定だそうだ。それを特別に6、7の二ヶ月分頂戴して、その場で開封する。デザインがすごくいい。仕掛けも実に凝っている。例えば詩はちゃんと便箋に書いてあって、残りの便箋は自分の手紙用に使えるようになっているのだ。
企画したのはナナロク社だ。さすが、村井さん。一篇の詩が郵便屋さんによって運ばれてきて、それを封筒から取り出して読むのには、本で読むのとは全く違う手応えがある。ただの言葉じゃない、ブツとしての詩というか。皆さんも是非お試しになってはいかがだろうか。
by foryoureyes
| 2012-08-07 05:23