2011年 02月 17日
二月の手帖 |
二月の「手帖」が届く。
ジェフリー・アングルズの小詩集が組まれていて、そのうちの一篇はなんと私に捧げられたものである。去年3月の熊本連詩、その際に見学した阿蘇神社の祭儀をモチーフとするものだが、タマシイの遠心力と中心という概念は、連詩のなかの私が書いた一篇に根ざしている。こんな風に、陰微に、そしてゆっくりとしたテンポで、詩のネットワークは組成してゆく。それは決してこの世の春を謳歌することはあるまいが、人間に属する時空を超えて生き延びる宿命にあるだろう。
同じ「手帖」に、雑誌「びーぐる」の同志、細見和之がエッセーを発表していて、そこでも私に対して熱い連帯の声を投げかけてくれている。有り難いことだ。近い将来、細見さんのこのエールに応えることができるだろう。それにしても彼が構想の一部を明かしている詩論には興奮を覚える。待ち遠しいことである。
by foryoureyes
| 2011-02-17 04:47