2010年 11月 02日
夏からの贈り物 |
日曜日の朝6時半に起床してやおら原稿を書く。
一時間ほど経ったところでパソコンの時刻をみるとなんと6時半である。
壁の時計は7時半。そこでようやく思い出した。この日から夏時間が終って冬時間というか、標準時間へと戻るのだった。
今日月曜日は万聖節の祭日である。この日は日本のお彼岸とお盆を合わせたようなもの。朝から墓地は新しい土を盛り花を供える人々で大賑わいだ。昼には親族があつまってゆっくりと昼食をとる。このとき死者たちは束の間空の高みから降臨してきて、食卓の傍らに息をひそめているという。
昨日も今日もフェーン現象でなま暖かい風が吹き、南の地平にアルプスがくっきりと浮かび上がる。夕暮れの空は古い油絵のようなねっとりとした黄金色である。その手前の冬枯れの野がなんとも言えず美しい。
by foryoureyes
| 2010-11-02 06:00