2010年 03月 06日
朝の食卓 |
今朝は珍しく早起きしてきた娘が登校前に食卓に教科書とノートを広げて勉強をしていた。
ノートには瓢箪のごとき形が描かれ、そのなかにはCだとかOだとかが色鮮やかについたり離れたりしている。教科書のタイトルは、『世界を構成する要素』。どうやら化学らしい。
と、娘がそれまで手にしていた齧りかけのリンゴを教科書の表紙の上に置いた。
隣で本を読んでいた私はこっそりとその光景を盗み見ていた。
頬杖つく女学生と歯型のついたリンゴと化学式。
さまざまな時代と場所を越えて、その同じ構図がいくたび繰り返されて来たことだろう。
自分では気づかぬうちに<普遍>に寄り添っていることがある。
そのとき一瞬は永遠と見分け難い。
by foryoureyes
| 2010-03-06 05:18