2009年 06月 21日
ムショ帰り ハッピーバースデー クレタ土産 |
昨夜遅く10日ぶりの帰宅。服役を終えて出所してきた父親のような気持ちである。
つまり帰宅の安堵と旅の疲れといっしょに、そこにはほんの少しの後ろめたさも混じっている。
というのも昨日は娘の16歳の誕生日だったのだ。
さて我が家に辿りついてみると、玄関には風船やリボンが飾られ、食卓の上には娘が生まれたときの写真やプレゼントが置かれている。妻の心づくしである。ところが肝腎の娘がいない。なんと友達の誕生日パーティに泊まりがけで出かけているのだ。ヘンな娘である。もっともドイツでは16歳からビールとワインが飲める(ハードリカーは18歳から)ようになるので、友達と羽目を外したくなるのも分からないわけではないけれど。
食卓の上には妻と娘がクレタから持ち帰ってくれたオリーブの木の彫刻と、ラキ(東ヨーロッパ特有の蒸留酒)の瓶。どちらも手作りというか土地のオジさんが独りで作っているものなので、ラキのボトルにはラベルもない。さっそくコルクを抜いて、クスクスのサラダで夜食をとる。パソコンには山のような未読メール、机の上には期限を過ぎた校正ファックスや贈本や郵便が積まれているのが分かっているが、屋根裏部屋まで登ってゆく力も尽きて、泥の眠りへ。
一夜明けて、今朝。ラジオ体操代わりにプールでひと泳ぎ。昼ごろ遅めの朝食。妻が娘の携帯に電話をかけている。「もう起きてるの?いまどこにいるの?今日はいつごろ帰ってくるの?」などと話しているうちに、なんと娘は我々の頭上、自分の部屋で寝ているというではないか。びっくりして夫婦で階段を上がってゆくと、なるほど16歳の乙女は布団にくるまったまま再び眠りに潜り込もうとしている。今朝早く帰ってきたのだという。ますますヘンな娘である。
10日間の旅。参加した詩祭は二つだが、おとずれた街はブカレスト、黒海のほとりのネプチューン、ロッテルダム、ウタレヒト、アムステルダム。会った人の数は優に五十人を上回るだろう。振り返るとめまいがするけれど、今日からすこしずつ詩祭の報告をしていこうと思う。
つまり帰宅の安堵と旅の疲れといっしょに、そこにはほんの少しの後ろめたさも混じっている。
というのも昨日は娘の16歳の誕生日だったのだ。
さて我が家に辿りついてみると、玄関には風船やリボンが飾られ、食卓の上には娘が生まれたときの写真やプレゼントが置かれている。妻の心づくしである。ところが肝腎の娘がいない。なんと友達の誕生日パーティに泊まりがけで出かけているのだ。ヘンな娘である。もっともドイツでは16歳からビールとワインが飲める(ハードリカーは18歳から)ようになるので、友達と羽目を外したくなるのも分からないわけではないけれど。
食卓の上には妻と娘がクレタから持ち帰ってくれたオリーブの木の彫刻と、ラキ(東ヨーロッパ特有の蒸留酒)の瓶。どちらも手作りというか土地のオジさんが独りで作っているものなので、ラキのボトルにはラベルもない。さっそくコルクを抜いて、クスクスのサラダで夜食をとる。パソコンには山のような未読メール、机の上には期限を過ぎた校正ファックスや贈本や郵便が積まれているのが分かっているが、屋根裏部屋まで登ってゆく力も尽きて、泥の眠りへ。
一夜明けて、今朝。ラジオ体操代わりにプールでひと泳ぎ。昼ごろ遅めの朝食。妻が娘の携帯に電話をかけている。「もう起きてるの?いまどこにいるの?今日はいつごろ帰ってくるの?」などと話しているうちに、なんと娘は我々の頭上、自分の部屋で寝ているというではないか。びっくりして夫婦で階段を上がってゆくと、なるほど16歳の乙女は布団にくるまったまま再び眠りに潜り込もうとしている。今朝早く帰ってきたのだという。ますますヘンな娘である。
10日間の旅。参加した詩祭は二つだが、おとずれた街はブカレスト、黒海のほとりのネプチューン、ロッテルダム、ウタレヒト、アムステルダム。会った人の数は優に五十人を上回るだろう。振り返るとめまいがするけれど、今日からすこしずつ詩祭の報告をしていこうと思う。
by foryoureyes
| 2009-06-21 23:03