2013年 05月 06日
イマジスト 2.0 |
一月末に引越しした機会に、地下室から屋根裏部屋まで散在していた本を整理した。日本語の詩集、外国の詩集、評論、小説などジャンルごとに本棚を決めてゆく。自分で思っていた以上に美術書や写真集、そして絵本などヴィジュアルな本が多いのが発見だった。
以来本棚の前で時間を過ごすことが多くなった。今日は何気なくW.C. Williamsの詩集を手にとってパラパラと捲っているうちに、『日本語の虜囚』の後で自分が模索していた方向の一つが、くっきりと浮かび上がってきた。キーワードは「見る」ということ。ヴィジュアルであり、イメージである。
日本の古典の書棚に移動して、芭蕉を手に取る。日本の俳句に影響を受けたアメリカのイマジスト達の仕事を、21世紀の日本の詩の文脈に更新するとしたら.....。書架の前で夢は枯野を駆け巡る。
by foryoureyes
| 2013-05-06 06:36