2010年 03月 03日
友、去りぬ。 |
友、ヴェニスより帰って来て、思わず飲み過ぎ、ふたりとも軽い二日酔い状態で週末を過ごす。ヴェニスの土産話などを聞きながら、妻と三人でガーミッシュの渓谷に遊び、馬車に揺られる。友、月曜日に滞在先のアイルランドに帰ってゆく。月の半分を一緒に過ごしたわけである。会ってもう32年になるというのに、一向に飽きる気配がない。
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土曜日の詩のワークショップは大成功であった。「君死にたまふことなかれ」を読んでいる最中からみんなの目の色が変わって来た。詩を書き始めると、与謝野晶子の詩を自分の声で語り直すもの、戦地の「弟」になって返歌を読むもの、雲の視点から大阪と旅順の両方を俯瞰するもの、なかには息子の安否を案ずる母親の白髪になりきるものまででて、休み時間も忘れて鉛筆を走らせるのだった。朝の9時半から午後1時45分までの重労働だが疲れを忘れる。気が付くと来週の土曜日もワークショップを引き受けていた。今度は中1、女子ばかり五人のクラスだという。なににしようかなあ。
by foryoureyes
| 2010-03-03 04:04