2010年 01月 06日
つれづれ |
気温、またマイナス10度に近づく。
娘は手袋を忘れて自転車に乗って駅まで行ったら、指が痛くて切符を買うためのボタンが押せなかったそうだ。しかしこの寒さでどうやって手袋を忘れることができるのか。
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モンゴルの詩人に詩を送る。会ったことはないが、自分と同じような中年らしい。メールを送るとすぐに元気のよい返事が返ってくる。毎年世界の詩のアンソロジーを出しているのである。一度モンゴルにも行ってみたいものである。
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過去二三年の雑誌の山から、自分の原稿をばりばりと剥ぎ取って整理する。自然と過去の作品なり批評を読み返すことになるのだが、まったくなんの感慨もわかない。すべては亡骸である。
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三好達治を英語と日本語で読み続ける。つくづく情に厚い人なのだなあと思う。谷川俊太郎が最初の結婚の破綻を報告にいったとき(三好達治が仲人を務めたのだそうだ)、既に老境に入っていた詩人ははらはらと涙を落としたそうだが、それが眼に浮かぶようである。それにしても宇宙人詩人はその涙をどんな思いで眺めていたのか。あっけにとられていたのではないか。今度会ったら聞いておこう。
by foryoureyes
| 2010-01-06 02:46