2009年 10月 14日
極私的ステンドグラス |
写真は我があばらやのトイレの窓。
昨日はあれから実際にキーツの詩を二篇訳した。有言実行は珍しい。
ところでキーツの「孤独」には実はもうひとつの理由があるような気がする。それは彼の女嫌いというか女性蔑視である。詩では女性を女神のごとく理想化し、重要な役回りを持たせるのだが、手紙では日常の生活で接触する女性の大半をあるときは罵倒し、あるときは嘲笑する。総じて女をというものを、人類の一歩手前で進化を止めた別の種族であると思っている節がある。パーティなどに招かれても、一言も口をきかずに帰ってくることもあったらしい。命短し、恋せよ詩人、と声をかけたくなってくる。そこには過剰な自意識と欲求不満があっただろうし、それがまた創作の原動力になったのかもしれないが。若い人に付き合うのは疲れるよ。
そのキーツも最後の二年間は熱烈な恋を生きた。今日はそのラブレターでも読みながら眠るとするか。
by foryoureyes
| 2009-10-14 01:40