2009年 10月 11日
捨てられた10月 |
珍しく風邪を引いた。
馬鹿ではないことが実証されてよかった。
寝ていたかったのだけれど、新聞エッセーにつける写真を撮るために早朝の街へ出てゆく。
今月はドイツの大学入試の話なので、ミュンヘン大学の構内をぶらつく。
なぜか哲学科の教室に楽器が持ちこまれ、小さなコンサートが開かれようとしている。
外に出ると舗道に十月が捨てられていた(写真)。
*
今週発売の週間文春で、池澤夏樹が『通勤電車で読む詩』をとりあげ、こんなことを書いてくれているらしい。「まずは立ち読みで四元康祐の『言語ジャック』という一篇でも読んでみるといい。これはすごいよ」
池澤さんは以前にもたしか新聞で『ゴールデンアワー』を誉めて下さった。当代一流の詩の目利きにこんな言葉を戴くとはもったいないことだ。以前「月刊プレイボーイ」が詩の特集を組んだときに池澤さんが編んだ世界の詩のアンソロジーは秀逸だった。ちなみにこの一篇を表題作とする詩集『言語ジャック』は11月末に出版の予定である。
by foryoureyes
| 2009-10-11 01:12